ドロステのはてで僕ら (2020):映画短評
ドロステのはてで僕ら (2020)くたばれ!ノストラダムス
噂にたがわず、2分間のタイムラグがクセになるウェルメイドなSF(すこし・ふしぎ)映画。主人公である喫茶店マスターのうだつが上がらないキャラに、客演扱いな朝倉あきを除くノースターなキャスティング。そして、“逆境”に立ち向かう演劇的チームプレイや伏線回収など、「ヨーロッパ企画」『サマータイムマシン・ブルース』というワードを念頭に置いても見え隠れする“ポスト『カメ止め』”感は、いい意味で作品のカラーといえるだろう。狙いすぎなタイトルやヒロインだけがヤクザの事務所に連れていかれる展開など、気になる点はあるものの、『ハッピー・デス・デイ 2U』に匹敵する理系エンタメとして見応え十分だ。
この短評にはネタバレを含んでいます