無敵のドラゴン (2019):映画短評
無敵のドラゴン (2019)“マックス・チャン版『導火線』”がトンデモ化!
主人公が総合格闘技もこなす暴走刑事という設定だけに、“マックス・チャン版『導火線 FLASH POINT』”を狙ったとも考えられるが、そこはあのフルーツ・チャン監督作。90年代~00年代前半に量産された猟奇サスペンスを軸に、『三人の夫』の人魚伝説に続き、今度は九頭龍伝説に挑むトンデモ展開に突入! しかも、メンヘラすぎる主人公と女医の『インファナル・アフェア』な関係性や、『イップ・マン継承』でのタイソン戦を思い起こさせながら、マカオタワーでのバンジー対決にまで飛躍するシウバ戦など、コメディとシリアスの境界線を行ったり来たり。これぞ、マニア感涙のカルト性の強い香港映画といえる。
この短評にはネタバレを含んでいます