ミッドウェイ ~運命の海~ (2019):映画短評
ミッドウェイ ~運命の海~ (2019)超低予算だが真摯に作られた実録戦争映画
これはちょっとした拾い物。タイミング的にローランド・エメリッヒ作品の便乗企画であることは明白だし、一番ネームバリューの高い出演者がジャド・ネルソンにC・トーマス・ハウエルという時点で相当な低予算であることが窺えるものの、しかし意外にも真面目で堅実な本格的戦争映画に仕上がっている。まあ、あくまでもミッドウェイ海戦に加わって墜落した戦闘機パイロットのサバイバルを軸としているため、戦争映画ファンの期待するスペクタクルな海戦シーンはごく僅か。CGの出来栄えも及第点といったところだが、しかしモデルとなった実在の兵士たちに敬意を捧げた、作り手の真摯な姿勢は素直に評価したい。
この短評にはネタバレを含んでいます