アンチグラビティ (2019):映画短評
アンチグラビティ (2019)ロシア発の『インセプション』×『マトリックス』
ここ数年、ロシア発の野心的なエンタメ映画が続々と輸入されているが、これもその中のひとつ。若い建築家の男がベッドで目覚めると、そこは物質や空間、重力の概念が歪んだ奇妙な世界で、突然得体の知れない黒いモンスターに襲われた彼は、間一髪のところを武装ゲリラに救われる。実はここ、昏睡状態に陥った人々の記憶や想像によって形成された脳内空間だった…!ということで、コンセプトは『マトリックス』、ビジュアルは『インセプション』からの影響が濃厚。ストーリー自体は全体像が明かされるにつれ凡庸になっていくものの、監督がVFXアーティストだけあってイマジネーション豊かな映像は見応えある。
この短評にはネタバレを含んでいます