ストレンジ・アフェア (2019):映画短評
ストレンジ・アフェア (2019)タイトルどおり、奇妙ながら、真実がある
奇妙だけど本当(Strange But True)、という原題は、まさにぴったりといえる。5年前に死んだ恋人の子供を妊娠した若い女性が、その恋人の家族を久しぶりに訪ねるところから始まる今作は、最初こそホラーか、あるいはファンタジーか(‘奇妙’)と思わせるものの、次第に複雑な家族のドラマへと形を変えていく。そこに、手に汗握るスリラーの要素がプラスされるのだ。登場人物は全員しっかり構築されている上、役にふさわしい、演技派の役者が演じることで、真実(‘本当’)感が強まる。5年前のその日と今を交錯させる展開も、感情を高める意味で効果的だ。
この短評にはネタバレを含んでいます