ハウス・イン・ザ・フィールズ (2017):映画短評
ハウス・イン・ザ・フィールズ (2017)伝統を守りつつ、精神を近代化するのは難いの?
伝統的な生活を続けるアマズィーグ族の暮らしぶりを記録した作品だ。監督が彼らと生活を共にしただけあって、映画の中心となる姉妹のプライベートな内面にもカメラが密着する。伝統に従って結婚のために退学した姉と男女同権の時代に期待する妹の将来への期待に差はあれど、自立を願う気持ちが切ない。産業が少ない農村なので男たちは出稼ぎに出るしかなく、女たちは家事と育児で明け暮れる。実に忙しいし、肉体的にもきついだろう。個人的には「自然に囲まれた牧歌的生活万歳」とか和んでる場合じゃないと思い、妹の将来が本当に気がかりだ。三部作らしいので、彼女の将来を確認する日が来ることを願う。弁護士になれますように!
この短評にはネタバレを含んでいます