ストレンジ・フィーリング アリスのエッチな青春白書 (2019):映画短評
ストレンジ・フィーリング アリスのエッチな青春白書 (2019)セス・ローゲン映画の女版ではない
女性の監督/脚本家が自分自身の経験にインスピレーションを得て作っただけあり、主人公の女子高生の心がとても正直でリアルに描かれている。カトリックとしてまじめに育ってきた彼女が、性への好奇心に目覚め、迷いながらもこっそり探索していく様子は、共感できるし微笑ましい。だが、今作はセス・ローゲン映画の女版というよりも、教えられてきたことと現実の矛盾や偽善に気づき、そんな世の中でどう生きていけばいいのかと悩む成長物語だ。純真さたっぷりのナタリア・ダイアーのキャスティングが、さらに説得力をもたせている。前向きかつスイートで、ちょっと反抗心をもった青春映画。
この短評にはネタバレを含んでいます