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プロジェクト・パワー (2020):映画短評

プロジェクト・パワー (2020)

2020年8月14日公開 113分

プロジェクト・パワー
Netflix 映画『プロジェクト・パワー』8月14日(金)より独占配信開始

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.3

なかざわひでゆき

理不尽な社会構造をジャンルに落とし込んだスーパーヒーロー物

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 近未来のニューオーリンズで、5分間だけスーパーパワーを得ることが出来る謎のドラッグ「パワー」が蔓延。それを飲んだスラム街の犯罪者たちが次々と凶悪犯罪を起こして社会問題となるのだが、実は全て軍需企業による壮大な人体実験で、かつて被験者にされた元兵士と地元刑事、そして生活のために「パワー」の売人をしていた少女の3人が陰謀に立ち向かう。プロット自体はわりとありきたりであるものの、一部の権力者や富裕層の利益のために経済格差が固定され、貧しい人々の命が粗末にされるという理不尽な社会構造をスーパーヒーロー物のジャンルに落とし込んでいるところはユニーク。ストーリーの無駄を省いたスピーディな展開も悪くない。

この短評にはネタバレを含んでいます
猿渡 由紀

アイデアで勝負のエンタメ映画

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

スーパーヒーロー物とドラッグ物はハリウッドにたくさんあるが、そのふたつを「まさか」な形でミックスしたのがこれ。スーパーパワーが5分しかもたないということで、これまたハリウッド定番のタイムリミットの要素もある。ジェイミー・フォックス、ジョセフ・ゴードン=レヴィットと並ぶ主要キャストに黒人でニューフェイスのドミニク・フィッシュバッグを起用したのも良い選択。彼女が突然ラップ風にせりふを言い出したりするのも新鮮。ニューオリンズの街並みもビジュアルに魅力的な雰囲気をプラスする。欠点もあるが見始めたら楽しめてしまう、アイデアで勝負のエンタメ作品だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

未知のスーパーパワーが5分間だけ炸裂!

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 "パワー"の設定がユニーク。その薬物を服用すると自分に内在していた能力がスーパーパワーに増幅され身体も変形するが、それがどんな能力なのかは服用するまで不明なのだ。その薬物によって体内で引き起こされる反応を描く映像が体感型演出なので、変身の瞬間を擬似体験可能。人物それぞれの能力が異なるので、変身も別の感覚だ。監督は「NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム」のコンビで、今回も色彩が鮮烈で派手。
 気になるのは脚本のマットソン・トムリン。マット・リーヴス監督の「The Batman」で監督と共に脚本を手掛け、「1984」が絡むらしいオリジナル脚本「2084」もパラマウントが入手した注目株だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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