カウントダウン (2019):映画短評
カウントダウン (2019)ライター2人の平均評価: 3.5
王道的なB級ホラー・エンターテインメントとして手堅い
利用者の残された寿命が分かるというアプリをダウンロードしたところ、その予告カウントダウン通りに次々と若者たちが死んでいくタイムリミット系のホラー。呪われた携帯電話という基本コンセプトは『着信アリ』、死の運命から逃れられないところは『ファイナル・デスティネーション』、主人公たちが呪いの正体を突き止め阻止すべく奔走する展開は『リング』といった具合に、’00年代名作ホラーの要素を詰め込んだストーリーはいろいろと既視感があるものの、コンパクトな尺でテンポ良くまとめられているのは好印象。登場人物たちも親近感が持てるし、ショック・シーンもそれほどハードではないため、デート・ムービーとしてもおススメだ。
"アプリあるある"のコワさがリアル
ウェブページを閲覧する際や、アプリをダウンロードする時になどに出てくる、長々と続く注意事項を読むのが面倒くさくて、ついちゃんと読まずに「同意します」をクリックしたことがあるなら、この恐怖は超リアル。とんでもないことに同意してしまったことになっていて、しかもこのアプリがどうやっても削除できないのだ。
と、スマホ時代ならではの設定を使いつつ、ストーリーはホラー映画の定番をキープ。観客にヒロインと一緒に難問の解決方法を考えさせつつ、ヒロインの心理ドラマには過去の出来事も絡めてくる。悪魔オタクの牧師や、出会い系アプリ好きのパソコン店主など、サブキャラのトボケた味もいい感じ。