詩人の恋 (2017):映画短評
詩人の恋 (2017)恋って、心の一瞬の揺れなのかも
最近ブームのBLドラマ風な胸キュンな展開を予想したら、いい意味で裏切ってくれた人間ドラマだ。ヤン・イクチュン演じる売れない詩人はじめ、彼を取り巻く人間たちのキャラ造形がとても共感度が高いのもポイント。自身の存在意義が揺らぐなかで誰かを必死で守りたいと思ったり、孤独に怯えて誰かに愛されたりと願ったり。その気持ち、なんとなくわかるよ。また人生に迷った男たちとは一線を画して、地にしっかりと足をつけた詩人の妻のたくましさも印象的だ。人生に何が必要なのかをわかっていれば、歩みを止めず前進できるのだね。恋って、迷いというか、心の一瞬の揺れかもと思わされました。
この短評にはネタバレを含んでいます