ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷 (2020):映画短評
ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷 (2020)才能ある人たちが無駄に使われているのは見ていて辛い
作られる意味のなかったリメイク映画は過去にもあるが、これもそのひとつ。呪われた人や家、恐怖現象など、どれも前に見たことがあるものばかり。音でびっくりしたり、ビジュアルに対して純粋に気持ち悪いと感じたりはしても、迫りくる怖さはない。そのせいで、たった1時間半の上映時間がやたらと長く感じる。この手の映画に完璧なリアリティは求めないものの、細かいところで不自然と思える部分もある。ラストも全然サプライズではない。残念なのは、デミアン・ビチル、ジャッキー・ウィーヴァー、ジョン・チョーなど、才能ある人たちが無駄遣いされていること。彼らにとっての恐怖体験は、何よりもそれだっただろう。
この短評にはネタバレを含んでいます