ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション (2018):映画短評
ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション (2018)怒濤&破格の特集上映〈UNDERDOCS〉から祝・単独公開!
この傑作で追うのは「元祖ライオットガール」としてのJ・ジェット。『愛と栄光への日々』(87年)で共演したマイケル・J・フォックスの登場(感涙!)、自ら製作総指揮を務めた『ランナウェイズ』(10年)など映画ネタも交えつつ、70年代のウーマンリブ運動やビキニ・キルのキャスリーン・ハンナらの発言がメインの文脈をがっちり補強していく。
21世紀に入りロック・ドキュメンタリーは「再解釈」系の成果を多数生んできた。そこでようやく浮上してきた重要主題がフェミニズムだ。本作は『ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード』『L7:プリテンド・ウィ・アー・デッド』とキーパーソンも重なっており三部作にも思えるほど。
この短評にはネタバレを含んでいます