劇場版 ルパンの娘 (2021):映画短評
劇場版 ルパンの娘 (2021)ライター2人の平均評価: 3
Lの一族が、『バブルへGO!!』
『翔んで埼玉』の監督&脚本コンビではあるが、今回もいきない“惚れ薬”というベタネタから始まるように、TVシリーズ同様、独特なユルい笑いを愉しむ「劇場版」。「シーズン2」からの伏線も見事に回収しており、コアなファンなら、(東武ワールドスクウェア的な)世界を舞台に、躍動する円城寺さんの姿を観れるだけでも十分かもしれない。「モス」が流れるタイミングも絶妙ななか、まさかのタイムスリップものに突入(偽マーティも登場!)。いろいろあって、“女ジョーカー”と化す「もう一人のLの一族」を演じる観月ありさのキャスティングには唸らされたが、後半のシリアス展開にのみ込まれてしまったのは悔やまれる。
お祭り
荒唐無稽もここまで行くといっそすがすがしい。流石は武内英樹監督と言ったところでしょう。『翔んで埼玉』『テルマエ・ロマエ』シリーズで培った、”ふざける時ほど大真面目に”の精神は今回も健在ですね。
もちろん、それをけん引するのが座長の深田恭子。彼女もやはりリアルよりファンタジーな世界観でこそ活きる俳優と言えるので、監督×主演でいい相乗効果になっています。ゲスト枠の観月ありさはものすごい暴走演技でちょっとビックリ、良くこのキャラクターを引き受けたなぁ…。