モンスターランナー 怪物大戦争 (2020):映画短評
モンスターランナー 怪物大戦争 (2020)画作りだけ気合が入った“中国版「幽遊白書」”
未知なる能力に目覚めた孤独な少女と孤高のゴーストバスターが活躍する、“中国版「幽遊白書」”な小説を映画化。『悟空伝』などの特殊効果を手掛けてきたヘンリー・ウォン監督作だけに、とにかく画作りには気合が入っており、どこか不気味な伊藤潤二作品のような世界観での異世界バトルも展開される。奇抜なガジェットや最強の姉御クララ・ウェイが醸し出すラスボス感、いい男の代名詞であるホアン・シャオミンねたなどの遊び心は悪くないのだが、いかんせんストーリーが散漫で、演出もかなり単調。『九龍猟奇殺人事件』で彗星のごとく現れた演技派女優、ジェシー・リーの主演作が日本で劇場公開されたことに、★おまけ。
この短評にはネタバレを含んでいます