セブンソード 修羅王の覚醒 (2019):映画短評
セブンソード 修羅王の覚醒 (2019)ビジュアルは合格点の武侠ダーク・ファンタジー
ツイ・ハーク監督の『センブンソード』と同じく、古典的な武侠小説『七剣下天山』を映画化した作品だが、こちらは『ロード・オブ・ザ・リング』タッチの怪奇幻想譚として仕上げられている。原作を改変した上にだいぶ端折っているせいか、人物関係も物語の背景もいまひとつ分かりづらく、二部作の前編に当たるためラストも尻切れトンボ気味ではあるものの、VFXを駆使した華麗なるワイヤー・アクションはまずまずのスケールと迫力だし、豪華絢爛で優美な美術セットやコスチュームも見応えがある。ツイ・ハーク版とは比べるべくもないが、とりあえず中華系ダーク・ファンタジーのファンならば楽しめるはず。
この短評にはネタバレを含んでいます