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モータルコンバット (2021):映画短評

モータルコンバット (2021)

2021年6月18日公開 110分

モータルコンバット
(C) 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

ライター5人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.2

斉藤 博昭

ひたすら戦いの行方を追求する、ゲーム映画化らしいスタンス

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

冒頭で真田広之の「本気」を強烈に伝えるように、ひたすら戦いに観る者を没入させる作品になっている。ムキムキ筋肉の肉弾戦に、さまざまな武器を駆使したスーパー芸、そこに氷や炎、怪光線などのVFX、ワイヤーワークが過剰なまでに装飾され、アクション映像のオンパレードという趣。それぞれの恨みやプライド、策略、秘密といった人間ドラマもあるにはあるのだが、心理戦はむしろ完璧スルーして「視覚」で楽しんだ方がいいかも。
ネトフリの『アーミー・オブ・ザ・デッド』に続き、真田さんのキャラ立ち具合は匠の域へと突入。一方の浅野忠信はすっかりハリウッドの仲間に溶け込んだムードで、日本人キャストの対比も乙(おつ)である。

この短評にはネタバレを含んでいます
山縣みどり

侮られがちなタイプの作品だけど、妙味たっぷり!

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

人気ゲームの再びの映画化だが、ゲームを知らなくても無問題。世界観や冴えない総合格闘技選手コールが背負った宿命など簡単にわかる流れだし、冒頭の迫力あるバトルから最後までテンポよく進むので観客の気を逸らさない。魔界クリーチャの造形はかなり凝っているし、『五行の刺客』のL・タンや『ウォリアー』のJ・タスリムらが披露するアクション演技もかっこいい。忍者ハンゾウ役の真田広之はもしやノー・スタント? 還暦間近とは思えない! そして武闘家クン・ラオの、空飛ぶギロチンを思わせる金属帽アクションがまた圧巻。妙味たっぷりの愉快作だし、これを見れば少しの間だけでもコロナ禍を忘れられそう。続編もありそう。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

僕らが待ち焦がれていた真田広之はこれだっ!

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 元ネタのゲームをよく知らないので、あくまでも旧作映画シリーズとの比較になってしまうが、まるで昔懐かしのショー・ブラザーズ映画(『空飛ぶギロチン』とか『少林拳対五遁忍術』とか)を彷彿とさせる、荒唐無稽な血みどろカンフー・バイオレンス・アクションに仕上げたのは大正解。前置きをそこそこに本題へ突入していく潔さとスピード感もいい。しかしなにより嬉しいのは、伝説の忍者ハサシ・ハンゾウ(=スコーピオン)を日本が世界に誇るアクション・スター、真田広之が演じていること。これこれ、これですよ、『伊賀忍法帖』世代のファンが長年待ち望んでいた真田広之は!

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

R15+で楽しむ人体崩壊

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

人体破壊が売りだった格ゲーを、しっかりジェームズ・ワン製作で作るという方向性としては間違いじゃないリメイク。そのため、ポール・W・S・アンダーソン監督版に比べれば、いろいろ破壊されているうえ、例のテーマ曲もしっかり流れる。冒頭から見事な立ち回りを魅せる真田広之やギロチンハットも似合うマックス・ファン(成家班出身!)など、脇には個性的で実力ある面々のアクションが楽しめるが、いかんせん主人公を演じるルイス・タンに華がないうえ、設定自体の魅力もない。そのほか、裏切りキャラのカノウのエピソードを引っ張りまくるなど、世界の命運をかけた話の割には、妙にスケールが小さく見えたりする。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

大画面映え!

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

久しぶりに大画面映えするハリウッド大作がやって来ました。
キャストの認知度の面で若干マイナスがありますが、ゲームの映画化なので、キャラクター重視と言うことで、良いのではと思います。
敵味方共に動ける面々が集まっていて実に映えます。
日本から参戦の二人。真田広之はかつてアクションスターであった頃のことを彷彿とさせるキレキレのアクションを披露。人を食ったような守護神を演じた浅野忠信の力の抜け具合いもいいスパイスになっています。
こういう映画に飢えてました。できるだけ大きなスクリーンの劇場にて是非!!

この短評にはネタバレを含んでいます
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