〈主婦〉の学校 (2020):映画短評
〈主婦〉の学校 (2020)生活を大事にすることを学べる場は必要
花嫁修行の学校かと思いきや、実際は人生を豊かにしたいと考える人々が学ぶ場所だった。新入学生たちは和気藹々と実践に励み、ジャムやソーセージ作りや機織りを熱心にこなす。なんて楽しそう! ジェンダーギャップ指数1位のアイスランドらしく、学校は男女共学。インタビューに登場する男性卒業生が学んだことが自立に非常に役立っていると力説する一方、校長が存続を憂えるあたりは家事を軽視する人が増えているからかもしれない。しかし映画を見れば、重要に見えないことが生活を豊かに彩り、心を穏やかにすることがよくわかる。そして声高に言わずとも、昔ながらの家事は実はSDG’sだったことも。この学校、ぜひ、存続してほしい。
この短評にはネタバレを含んでいます