偽りのないhappy end (2020):映画短評
偽りのないhappy end (2020)河合優実ら、若手実力派の共演も見どころ
韓国映画に近いハードボイルドな空気感もあるサスペンスであり、滋賀に実在する風俗店や琵琶湖などのロケーション選びもなかなか。松尾大輔監督のセンスとともに、撮りたい画がしっかり撮れており、劇伴の使い方など、監督の師である園子温監督の影響もいくつか見られる。2年前に撮影されながら、結果的に2021年日本映画の顔である河合優実を始め、鳴海唯、見上愛といった若手実力派の共演作になっていることからも、名刺代わりの長編デビュー作としてはまずまず。ただ、“ゴーン・ガール”な設定は興味深いが、脚本&ディテールの弱さは否定できなく、後半の展開に関しても半ば強引さが目立ってしまった感アリ。
この短評にはネタバレを含んでいます