バトル・オブ・ザ・リバー 金剛川決戦 (2020):映画短評
バトル・オブ・ザ・リバー 金剛川決戦 (2020)朝鮮戦争版『戦場にかける橋』
朝鮮戦争末期、金剛川にかかる橋を守った中国人民志願兵を描く“中国版『戦場にかける橋』”。B-29空爆に至るまでの数時間を、女性の通信兵も活躍する歩兵部隊、カウボーイ気質のアメリカ軍パイロット、2台しかない高射砲を守る砲手などの視点から描く、『ダンケルク』さながらの構成は興味深いが、重複シーンも多く、そこが評価の分かれどころ。また、「The Sacrifice」が英題の朝鮮戦争勃発70周年記念のプロパガンダ映画だけに、兵士たちの自己犠牲の精神がメインに描かれるが、チャン・イーとウー・ジンによるユーモラスな掛け合いや容赦ない人体破壊もあり、『エア・ストライク』のような緩さを感じることはない。
この短評にはネタバレを含んでいます