ジャネット (2017):映画短評
ジャネット (2017)8歳のジャンヌ・ダルクがヘッドバンギングする
8歳のジャンヌ・ダルクが、大自然を背景に、ヘビメタのライブのようなヘッドバンギングをする『ジャネット』は、『ピンク・フラミンゴ』のジョン・ウォーターズ監督が年間ベスト1に選んだ作品。15世紀フランス、神のお告げで百年戦争で戦い、19歳で異端とされて火刑になったジャンヌ・ダルクは何度も映画化されてきたが、本作はかなりの変化球。参戦までを描く『ジャネット』、異端審問を描く『ジャンヌ』は2作ともミュージカル。2作のヒロインを演じるのは演技経験のない8歳の少女で、歌詞の意味を理解しているのか判然としないが、その眼差しを見ていると、ジャンヌ・ダルクとはこんな存在だったのかもしれないという気がしてくる。
この短評にはネタバレを含んでいます