Still Dreamin' -布袋寅泰 情熱と栄光のギタリズム- (2022):映画短評
Still Dreamin' -布袋寅泰 情熱と栄光のギタリズム- (2022)今も“夢をみてるヤツらにおくるぜ!”……な熱血作
白状すると、筆者は布袋の熱心なファンではない。BOOWY時代やソロのヒット曲をかじった程度だが、それでもグッときたのは映画そのものの熱気ゆえか。
40年のアーティスト活動を俯瞰しつつ、時代を錯綜しながら彼の歩みを語るファンタジー構造が、まず面白い。栄光だけでなく、負の時期も記録。コロナ禍での国をまたいでの移動を非難され、ヘコむ状況は、記憶に新しくに生々しい。
一方でD・ボウイやストーンズとの共演といった夢がかなった瞬間は、前を向いて夢を追い続けた姿勢に対するご褒美。もちろん、すべての夢がかなうわけではないが、本作の文脈でそれに接すると、夢がもたらす魔法を今一度信じたくなる。
この短評にはネタバレを含んでいます