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スージーQ (2019):映画短評

スージーQ (2019)

2022年5月6日公開 104分

スージーQ
(C) The Acme Film Company Pty Ltd 2019

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4.5

なかざわひでゆき

女性ロッカーの先駆者スージー・クアトロの光と影

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ‘70年代に日本でもアイドル的な人気を得た女性ロッカーの草分け、スージー・クアトロの足跡を振り返るドキュメンタリー。さすがは先駆者だけあって、ジョーン・ジェットにリタ・フォード、デボラ・ハリーにティナ・ウェイマスなど、彼女から多大な影響を受けたというゲスト陣もベテランの大御所ばかりだ。中でも、ジョーンのスージーに対する熱愛&崇拝ぶりが微笑ましい。その一方で、姉妹全員がミュージシャンだったため、ひとりだけ抜け駆けする形で成功したことで家族間の嫉妬や軋轢が生まれたという。なるほど、彼女がウーマンリブのシスターフッドにずっと懐疑的だった理由もなんとなく分かる。日本での挙式の裏話も面白い。

この短評にはネタバレを含んでいます
森 直人

私の仕事はスージー・クアトロ

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

2020年企画〈UNDERDOCS〉から単独公開となった『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』の偉大な先輩が登場! ジョーンが憧れすぎて本人と間違えられるほど同化的に真似していたのがスージー・クアトロ。冒頭、1970年のTV映像――作家ジャーメイン・グリアのコメントを踏まえ、メインストリームに躍り出た初の女性ロッカーの肖像が描かれる。

フォロワー代表のジョーンが元祖ライオットガールだとしたら、パイオニアのスージーはどこまでも真っ当な「自分」の主張。BOØWYとの「ワイルド・ワン」(「マリオネット」B面)など懐かしく思い出しつつ、「私は最高でいる義務があるの」という今の姿が格好いい!

この短評にはネタバレを含んでいます
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