恋するボクとゾンビの呪い (2011):映画短評
恋するボクとゾンビの呪い (2011)ホモフォビアの愚かさを笑い飛ばすおバカなクイアー・ムービー
子供の頃から深いことを考えずにオネエをバカにしてきた、体育会系ノリの天然レイシスト男子が、オネエの呪いによって自らもキャピキャピなオネエさんに!しかも、町ではゲイばかりを狙った連続殺人鬼が出没!犠牲者の遺体はみんなダイアナ・ロス化していた!というフィリピン発のウルトラナンセンスなクイアー・ムービー。全体的にとてもチープなおバカ映画なのだが、ほのぼのとしたユルーい雰囲気とブラックな風刺ユーモアのバランスが上手く、差別を差別とも思わぬ人間の愚かさを痛烈に笑い飛ばしていく。ことさらゲイを毛嫌いする奴に限って実は隠れゲイとか、まさに図星ですなあ。
この短評にはネタバレを含んでいます