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恋するボクとゾンビの呪い (2011):映画短評

恋するボクとゾンビの呪い (2011)

2022年7月16日公開 96分

恋するボクとゾンビの呪い
(C) 2011 AN ORIGIN8 MEDIA PRODUCTION ALLRIGHTS RESERVED.
なかざわひでゆき

ホモフォビアの愚かさを笑い飛ばすおバカなクイアー・ムービー

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 子供の頃から深いことを考えずにオネエをバカにしてきた、体育会系ノリの天然レイシスト男子が、オネエの呪いによって自らもキャピキャピなオネエさんに!しかも、町ではゲイばかりを狙った連続殺人鬼が出没!犠牲者の遺体はみんなダイアナ・ロス化していた!というフィリピン発のウルトラナンセンスなクイアー・ムービー。全体的にとてもチープなおバカ映画なのだが、ほのぼのとしたユルーい雰囲気とブラックな風刺ユーモアのバランスが上手く、差別を差別とも思わぬ人間の愚かさを痛烈に笑い飛ばしていく。ことさらゲイを毛嫌いする奴に限って実は隠れゲイとか、まさに図星ですなあ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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