こどもかいぎ (2022):映画短評
こどもかいぎ (2022)対話を通して成長する“園児版『14歳の栞』”
おませな子どもたちのヴィジュアルに、ナレーション:糸井重里&主題歌:「ビューティフル・ネーム」のベタさに敬遠しがちだが、これが意外な拾いモノ! 基本みんなで輪になって、さまざまなテーマを語る状況は「真剣園児しゃべり場」ともいえるが、戦争論や死生観に踏み込んだかと思えば、何気なく胎児の記憶を語り出す園児の姿に驚かされる。さらに、「ピーステーブル」なる、大人が介入せずに対面で話すことを目的とするシステムが興味深い。四季の移り変わりとともに、いつの間に成長し、卒園式でクライマックスを迎えるなど、“園児版『14歳の栞』”として着地。ガン泣き姿もみせるユミコ先生推しとして、★おまけ。
この短評にはネタバレを含んでいます