パーフェクト・ペアリング (2022):映画短評
パーフェクト・ペアリング (2022)ワインはほぼ関係ない、パターン通りの恋愛映画
設定こそモダンながら、あとはどれも見たことがあるものばかり。危ないところを救ってくれた男性に抱き上げられてドキッとするとか、上半身裸の彼に見惚れてしまうとか、「今どきこんなことやる?」と思ってしまう。ロマコメは話の展開が見えているジャンルではあるが、それでも観客に共感させるには幾らかのリアリティが必要。それがないのだ。しかも、ワインはほとんど関係ないのである。出だしこそナパ・バレーだが、オーストラリアに行ってからワイナリーが出てくるのは1時間を過ぎてから。ワインの映画を期待するなら、永遠の名作「サイドウェイ」や、あまり知られていない「ワインは期待と現実の味」をおすすめする。
この短評にはネタバレを含んでいます