サイバー地獄:n番部屋 ネット犯罪を暴く (2022):映画短評
サイバー地獄:n番部屋 ネット犯罪を暴く (2022)「メガネをかけた悪魔」逮捕までの足跡
仰々しいタイトルだが、あれだけ話題になり、『ガール・コップス』などでもネタになりながら、イマイチ把握しきれてない韓国「n番部屋事件」のまとめドキュメンタリー。事件を追った記者や刑事らのインタビューを軸にした構成だが、最初に出した記事が話題にならなかったり、主犯格「博士」とネット上で展開された攻防戦など、紆余曲折を経て、「メガネをかけた悪魔」逮捕へと辿りつくまで、『search/サーチ』にも似た緊迫感が漂う。李明博元大統領の秘密資金を追った「貯水池ゲーム」に続き、韓国社会の闇を描いたチェ・ジンソン監督だが、やはりセンシティブな部分に関しては気を遣っており、そのぶんインパクトに欠けた印象も。
この短評にはネタバレを含んでいます