仕掛人・藤枝梅安 2:映画短評
仕掛人・藤枝梅安 2ライター2人の平均評価: 4
前作よりも「動」の要素を増した大人向け時代劇の第2弾
豊川悦司の主演による「仕掛人・藤枝梅安」2部作の後編。といっても、前作と同じくストーリーはこれ単体で成立している。京都へ出かけた梅安と盟友・彦次郎。そこで2人はたまたま遭遇した彦次郎の宿敵を追跡したところ、これまた偶然にも梅安に恨みを持つ人物を引き寄せてしまう。ハードボイルドなムードとスタイリッシュな映像美に、エロスとバイオレンスを散りばめた大人向けの時代劇というコンセプトは前作と同じ。その一方で、今回は「静」よりも「動」の要素が勝っており、罪と罰を巡る因果応報のスリリングな物語で楽しませてくれる。椎名桔平や佐藤浩市など新キャストの顔ぶれも豪華で渋い。
本格サスペンス時代劇
1&2連続公開ではあるものの1は人情噺だったのに対して、一転して2は本格的なクライムサスペンスになっていました。1に続いて抜群の相性の良さを見せる豊川悦司と片岡愛之助の梅安&彦次郎のコンビに加えて、二役の椎名桔平と梅安と因縁を持つ佐藤浩市が加わり渋さと色気が匂い経つ時代劇になっています。
来年は鬼平犯科帳が控えているので、すぐには難しいでしょうが、何らかの形で第3弾以降も見たいところです。ちなみに1と2で2部作とはなっていますが、それぞれ独立しているので前作の事はあまり気にせず、こちらから入っても問題ありません。