LOU/ルー (2022):映画短評
LOU/ルー (2022)“サプライズ”をどう感じるかで受け止め方が変わる
最も幅広く才能豊かな女優のひとりであるアリソン・ジャネイが62歳にしてアクション映画の主役に挑戦。そのコンセプト自体は魅力的だし、ジャネイが演じるこのちょっと変わったアクションヒロインはたしかに観客を惹きつける。オスカーに輝いた「アイ、トーニャ」でもそうだったように、かわいげがまるでないキャラクターを恐れることなく演じているのはさすが。だが、途中で明かされるサプライズを、意外で面白いと思うか、非現実的でありえないと思うかによって、映画全体への受け止め方は変わるだろう。アンナ・フォースター監督のアクションシーンの見せ方はうまく、とくにクライマックスの海でのシーンはドラマチックだ。
この短評にはネタバレを含んでいます