トロール (2022):映画短評
トロール (2022)ちょっとほのぼのしているノルウェー版『ゴジラ』
山を人間が荒らすとき、伝説の巨人が怒りの覚醒を果たす。ノルウェーの伝承に登場する巨人、トロールが現代に蘇って大暴れするノルウェー版『ゴジラ』(劇中で日本のニュースがちゃんと「ノルウェーのゴジラ」と言う)。伝承そのままの姿だからなのか、被害が甚大になっても全体的にほのぼのとしたタッチなのだが、後半はゴジラを皇居に向かわせるような大胆なストーリー展開に驚いた(実在した王の名前も登場する)。開発、文明だけでなく、キリスト教化した国とトロールの対立も描かれているのが攻めている。考古学者のヒロインをはじめ、女性の活躍も印象的。ラストはやっぱり初代『ゴジラ』風だった。
この短評にはネタバレを含んでいます