ベニー・ラブズ・ユー (2019):映画短評
ベニー・ラブズ・ユー (2019)子供部屋おじさんVS.殺人ぬいぐるみ
“ホラー版『テッド』もしくは、血まみれ『トイ・ストーリー』”がようやく日本公開。限りなく『エルム街の悪夢』な劇伴流れる導入から80`s映画愛たっぷりで、ちゃんとエルム街に住む子供部屋おじさんの主人公(カール・ホルト監督)と限りなく「セサミ」のエルモなベニーの愛憎劇は悪趣味ながら、ちょっと切ない。ロボ相手に日本刀やサイを繰り出すバトルやゾンビ映画な演出が映えるオフィス休憩所の残虐シーンも良き。「短編を長編に延ばしました」な1アイデア感は否めないが、『サイコ・ゴアマン』『キラー・カブトガニ』同様、レイヴン・バナー社が発掘した一本だけに、同じ愛らしさを感じずにはいられない。
この短評にはネタバレを含んでいます