ノイズ・ウィズイン (2023):映画短評
ノイズ・ウィズイン (2023)信憑性に欠けるスリラー
「シャッター アイランド」を思わせる雰囲気はあっても、スコセッシとはほど遠い。産後うつ、育児ノイローゼというテーマに、家族にまつわる秘密がミックスされてくるのだが、あらゆるところで信憑性に欠けるのだ。検索すればあっさり新聞記事が出てくるような、地元の人全員が知っている出来事を今まで一度も聞いたことがなかったなど、あり得るのか?その発見がきっかけであそこまで狂気に陥るというのも納得がいかない。めちゃくちゃな状態にあるマットに勝手に赤ちゃんを任せ、恋人リヴが女友達と夜遊びを満喫するというのも理解に苦しむ。ビジュアルやサウンドで怖がらせようとするが、脚本の穴は埋められない。
この短評にはネタバレを含んでいます