アレックスとチュパ (2023):映画短評
アレックスとチュパ (2023)安定だが新しさと大胆さはない家族向け映画
いかにもクリス・コロンバス製作らしい家族向け映画。だが、かなりお決まりのパターン。メキシコが舞台という部分が新しいのに、そこも英語圏の観客に合わせてテイストを弱めている。アレックスのいとこ姉弟の弟はまるで英語が話せないのに、姉はペラペラというのも、あまりに都合が良い(言い訳はあるのだが、弱い)。信憑性がないのはストーリーも同様。たとえば「E.T.」とは違い、アレックスとチュパがあまり一緒に時間を過ごさないのにあそこまでの絆ができるというのは奇妙。クライマックスの危険なシーンも、あれはないだろうと思うところが。メキシコの伝説の動物を出してくるのに、その神話にほとんど触れないのも残念。
この短評にはネタバレを含んでいます