マヤを救って-小児医療の実像を問う- (2023):映画短評
マヤを救って-小児医療の実像を問う- (2023)胸が張り裂けそうになる、重要なドキュメンタリー
とても重要な問題に焦点を当てる、意義深いドキュメンタリー。子供を守るために生まれたはずの制度が、逆に子供を苦しめ、家族を崩壊させているという信じられない実情が明かされる。それも、この特定の家族だけでなく、アメリカに住む多くの人に起きているのだ。それは見ていてあまりに辛く、やるせなく、胸が張り裂けそうになり、怒りが込み上げてくる。一方で、そんな現実を取材する記者、勇気を持って立ち上がる被害者の姿に力づけられもする。この優れたドキュメンタリーの影響で、今年9月に行われるという裁判にも注目が集まるのではないか。そうやって変化が起きることを願うばかりだ。
この短評にはネタバレを含んでいます