Fair Play/フェアプレー (2023):映画短評
Fair Play/フェアプレー (2023)今の時代も存在するジェンダーバランスに鋭く切り込む
今年のサンダンス映画祭で最も心に残った映画のひとつ。とくに同業の場合、カップルで女性のほうが成功すると複雑になるという、今もまだ変わらないジェンダーバランスに鋭く切り込む。映画のはじめの幸せいっぱいのシーンから、スリリングで、セクシーで、美味しくて、どっぷりと引き込まれる。昇進するのが彼だったら、その幸せはいつまでも続いたはずだったのだ。それに、意図しなかったとしても、ライバルの男たちを出し抜くことになったら、陰でどんなことを言われるのか。エゴを必死に抑えようとしてもできない、情けない男をリアルに表現するオールデン・エアエンレイクが最高に良い。衝撃のラストは意見が分かれるかも。
この短評にはネタバレを含んでいます