キル・ミー・ダーリン (2024):映画短評
キル・ミー・ダーリン (2024)この夫婦の関係は共感できる
元ネタはトルコ映画。ロマンチックにプロポーズされて結婚したのに、お互いとの金銭的価値観の違いが十分わかってきた5年後には関係が揺らいできて、という状況は万国共通で共感できるもの。宝くじで大金が当たっても、その使い方でまた意見が合わないというのも納得。そこで相手を殺そうとなるという筋書きなのだが、コメディとはいえ多少の説得力を持たせるために出してくる脇のキャラクターたちが、話をどんどん非現実的にしていく。おかげで、宝くじに当たったあたりまでは笑えるのに、はちゃめちゃの本番が始まるとそうでもなくなるという皮肉なことに。ただし問題は脚本で、キャストはみんな良い。
この短評にはネタバレを含んでいます