人生って、素晴らしい/Viva La Vida (2024):映画短評
人生って、素晴らしい/Viva La Vida (2024)これぞ、ミラクル・ラブストーリー
デビュー作『メモリー First Time』以来、難病モノばかり撮っている感のあるハン・イエン監督だが、今回は人工透析しながら腎臓病と戦う女と肝臓のドナーとして立候補する悪性脳腫瘍を患う男の恋愛物語。ゆえに、シリアス度は2倍……と思いきや、前半は闘病生活をリアルに描きつつ、猟奇的な彼女と彼によるバトルが展開。最悪の出会いから、まさかの同棲にまで発展するスラップスティック・コメディから一転、お互いの家族を巻き込んだ純愛ラブストーリーへと進化を遂げる。このバランスが絶妙すぎるうえ、2人の生命力にも繋がる熱のこもった演出に圧倒される! 本国におけるスマッシュヒットも納得。
この短評にはネタバレを含んでいます