コール・ミー・ダンサー (2023):映画短評
コール・ミー・ダンサー (2023)「踊りたい」気持ちに、ここまで共感できる作品も珍しい
真っ直ぐな作りゆえに感動する。そんなドキュメンタリーの見本。「男が仕事でダンサー? ましてバレエを習って…」というインドにおける“非常識”に、ひたすら「踊りたいから」と純粋な気持ちでぶつかっていく主人公マニーシュを素直に応援したくなる。自分より年下なのに天性の才能を持った者との関係が、これまた共感を高める要素に。
21歳からダンスレッスンを始め、クラシックのバレエ団でプロになるのは絶対無理。そして世界をコロナが襲う。そのような状況でマニーシュがどう人生を切り開くかは、じつにエモーショナル。
類い稀な身体能力。タイトルの意味。そして「海賊」など音楽と、ダンスファンの心を激しく揺さぶる箇所多数。
この短評にはネタバレを含んでいます