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クラブゼロ (2023):映画短評

クラブゼロ (2023)

2024年12月6日公開 110分

クラブゼロ
(C) COOP99, CLUB ZERO LTD., ESSENTIAL FILMS, PARISIENNE DE PRODUCTION, PALOMA PRODUCTIONS, BRITISH BROADCASTING CORPORATION, ARTE FRANCE CINEMA 2023
斉藤 博昭

若者はこうして洗脳されるのか…をスタイリッシュに

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

妙におしゃれな制服の高校生たち。新任教師が彼らに教えるのは「少食のススメ」で、滑り出しは爽やかな青春映画として語られる健康志向作…という印象。観ていくうちに、だんだん異常な段階へ突入していくのだが、描き方が整然とスタイリッシュなうえに、食事療法が効果を発揮したりと、つねに奇妙な感覚に襲われる。観ているこちらも静かに洗脳される一作。
ミア・ワシコウスカの“無色透明感”が教師役にぴったり。自分の指導にまったく疑問をもたず、生徒との関係もドロリと化すこの役は、彼女以外ならキワモノっぽくなったかと。
分断された考え、SNSで飛び交う陰謀論と正論など社会の「今」を重ねられるが、そこまで説教くさくはない。

この短評にはネタバレを含んでいます
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