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HAPPYEND (2024):映画短評

HAPPYEND (2024)

2024年10月4日公開 113分

HAPPYEND
(C) Music Research Club LLC
斉藤 博昭

近い未来を舞台にしつつ、ノスタルジーも併せ持つ奇跡の青春映画

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

時代は明言されないが、街の広告や監視システムなど風景は“遠くない未来”。なのに主人公たちの佇まいや言動、大人への反発と主張、何より仲間との関係性は、ひと昔前、80〜90年代の青春映画の手触り。この不思議なバランスと、出会った時・場所が違ったら…という友情の真理が最後まで心を鷲掴みにする。最も近い感触は橋口亮輔『渚のシンドバッド』かも。
監督は初の長編劇映画だが、最も感銘を受けるのは音のセンス。切ないメロディを挿入するタイミング、“無音”が訴える力など、お父さんの影響やDNAも脳裏をかすめつつ、映画作りを真摯に学んだ賜物か。
演技初挑戦の俳優たちからも、慈しみたいほどの表情や個性が引き出された。

この短評にはネタバレを含んでいます
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