ありきたりな言葉じゃなくて (2024):映画短評
ありきたりな言葉じゃなくて (2024)調子に乗ったら、地獄に堕ちた!
報道寄りのバラエティ番組を手掛けるテレビ朝日映像初の長編オリジナル映画だが、同じ配給会社の作品ということでメ~テレ製作の「ノットヒロインムービーズ」や『猿楽町で会いましょう』に近い感触。つまり、男女の出会いから始まるドラマが描かれるものの、決してキラキラした展開にはならず、人間のウラの部分が露呈される。「ちょっと調子に乗ったら、地獄に堕ちた!」な新人脚本家の転落劇は、まさにホラーで胸をえぐられるような展開が続くわけだが、それを演じるのが前原滉というリアリティ。観方によってはファムファタルな役どころの小西桜子の芝居もさすがで、作り手の狙い通りモヤること間違いなし。
この短評にはネタバレを含んでいます