366日 (2025):映画短評
366日 (2025)MD映画として泣くか? それとも溝端淳平に泣くか?
TVドラマに続き、まだまだ擦る「366日」であり、今度も難病モノだが、かなり卑怯な展開が用意。そういう意味でも、なかなか酷い話でもあるのだが、キラキラ映画以前から、このテの恋愛モノを手掛けていた新城毅彦監督の演出の手堅さにより、赤楚衛二と上白石萌歌のピュアな魅力が十二分に発揮。脇に回った中島裕翔の役回りもかなり美味しい。しかも、過去の産物としてノスタルジックを感じさせるMD映画として、レコードやカセット映画と異なる味わいも楽しめる。HYの楽曲の(涙腺)破壊力は間違いないか、「366日」が初めて使われた『赤い糸』で主人公だった溝端淳平をキャスティングしてくれたこともジワる。
この短評にはネタバレを含んでいます