ドライブ・イン・マンハッタン (2023):映画短評
ドライブ・イン・マンハッタン (2023)ふたりの魅力的な役者が引っ張る
限られた空間でふたりの人物がひたすら話すという設定で、元々舞台劇として書かれたというのは納得。トム・ハーディのひとり芝居でやはり車中が舞台の「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」のようなサスペンスでもなく、運転手と客のおしゃべりを通じてそれぞれの人生が少しずつ見えていくというゆったりした展開。話題は非常にプライベートな事柄にも及ぶが、2度と会うことがない相手だし、そこは無理なく受け入れられる。もう少し何か欲しかった気もしなくはないものの、この魅力的な俳優ふたりと一緒にしばしドライブを楽しめるのは素敵。最近プロデュースに乗り出したジョンソンが新たな才能の手助けをし続けていることにも拍手。
この短評にはネタバレを含んでいます