劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re: (2024):映画短評
劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re: (2024)ルイス・ブニュエル監督作へのオマージュに痺れる
前半戦で8話分を詰め込んだだけあって、「残り4話分をどのように調理するか?」に注目が集まった後半戦。江ノ島旅行と文化祭ライブのエピソードをしっかり描きつつ、喜多目線のぼっち(ひとり)に焦点を当てた新規カット&編集が見事としか言えない。前作に続いて、それぞれのキャラの奇行が笑えるのに、しっかりエモい青春群像劇としての仕上がり。そして、何より『哀しみのトリスターナ』ばりに、ぼっちの人生をフラッシュバックするラストからの、アジカンの楽曲のカバーという副題である「Re:Re:」の回収。コミュ障だった少女の成長物語であることを強調した、かなり映画的でエモい演出に痺れる。
この短評にはネタバレを含んでいます