ランサム 非公式作戦 (2023):映画短評
ランサム 非公式作戦 (2023)シビアな実話に、アクション、軽妙さ、感動を的確に配した巧さ
近代史の衝撃事件を映画化する、韓国得意のアプローチだが、本作はは拉致された外交官の救出という相当シビアな状況に、多くのエンタメ要素を絶妙に仕込んで魅せきった印象。ゆえにテンポよく、不覚なシーンで笑ったり、感動させられたりと、最後までまったく飽きさせない。中東の街や山間部でのアクション演出は、ハリウッド映画かと錯覚するスペクタクル感と緊迫感。
バディムービーの魅力も満点なのは、ハ・ジョンウとチュ・ジフンが、それぞれの役の多面性、特に人としてダメな部分もサラリと名演してるから。彼らのやりとりを通し、正義感や誠実さがテーマになるプロセスに胸アツ。
フィクション部分も多そうだが、その理由も最後に納得。
この短評にはネタバレを含んでいます