監督賞 受賞結果&ノミネートDirecting - Winner & Nominees
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ジェーン・カンピオン 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』Jane Campion 'THE POWER OF THE DOG'
- 1954年4月30日生まれ
- ニュージーランド・ウェリントン出身
2つの大学を卒業後、映画制作を学びながら手掛けた『ピール』(1982)が第39回カンヌ国際映画祭短編映画部門パルムドールを受賞。1989年に『スウィーティー』で長編映画監督デビューし、翌年の『エンジェル・アット・マイ・テーブル』がベネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞。1993年の『ピアノ・レッスン』で女性監督して初のカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した。12年ぶりの監督作で『ピアノ・レッスン』に続く2度目のアカデミー賞監督賞候補となり、受賞に王手をかける。
主な監督作『ブライト・スター ~いちばん美しい恋の詩(うた)~』 (2009)
『ある貴婦人の肖像』 (1996)
『ピアノ・レッスン』 (1993)
『エンジェル・アット・マイ・テーブル』 (1990)
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ケネス・ブラナー 『ベルファスト』Kenneth Branagh 'BELFAST'
- 1960年12月10日生まれ
- イギリス(北アイルランド)・ベルファスト出身
1980年代にキャリアの初期から舞台で名声を確立した。1989年の『ヘンリー五世』で映画監督デビューし、29歳でアカデミー賞監督賞と主演男優賞候補に。以後、『世にも憂鬱なハムレットたち』(1995)ほかシェイクスピアに関する作品などで高評価を獲得。2000年代以降は『マイティ・ソー』(2011)、『オリエント急行殺人事件』(2017)など娯楽大作でも手堅い手腕を発揮している。自身の幼少期の体験を投影した『ベルファスト』で同賞2度目の監督賞候補となり、受賞を狙う。
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濱口竜介 『ドライブ・マイ・カー』Ryusuke Hamaguchi 'DRIVE MY CAR'
『ドライブ・マイ・カー インターナショナル版』
2月18日(金)DVD&Blu-ray発売
(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会発売元:カルチュア・パブリッシャーズ
販売元:TCエンタテインメント
- 1978年12月16日生まれ
- 日本・神奈川県出身
東京大学在学中に映画に傾倒し、2006年に東京藝術大学大学院映像研究科に入学。2008年の修了制作『PASSION』が評価された。2015年の『ハッピーアワー』が国際的に評価され、2021年の『ドライブ・マイ・カー』でカンヌ国際映画祭の脚本賞を受賞。今期の賞レースを席巻中のほか、2021年は『偶然と想像』がベルリン国際映画祭の銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞。アカデミー賞では日本映画として初の作品賞のほか監督賞も含め4部門の候補になり、大いに注目されている。
主な監督作『偶然と想像』 (2021)
『寝ても覚めても』 (2018)
『ハッピーアワー』 (2015)
『不気味なものの肌に触れる』 (2013)
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ポール・トーマス・アンダーソン 『リコリス・ピザ』Paul Thomas Anderson 'LICORICE PIZZA'
(C) 2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.- 1970年6月26日生まれ
- アメリカ・カリフォルニア州出身
2002年の『パンチドランク・ラブ』でカンヌ国際映画祭の監督賞、2012年の『ザ・マスター』でベネチア国際映画祭の銀獅子賞(最優秀監督賞)、2007年の『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』でベルリン国際映画祭の銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞し、世界の三大映画祭の全てで監督賞を受賞。アカデミー賞では監督・脚本・脚色賞を含めて常連だが無冠。同賞監督賞は『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007)と『ファントム・スレッド』(2017)に続き今回で3度目のノミネートで、悲願の受賞となるか。
主な監督作『ファントム・スレッド』 (2017)
『インヒアレント・ヴァイス』 (2014)
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 (2007)
『ブギーナイツ』 (1997)
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スティーヴン・スピルバーグ 『ウエスト・サイド・ストーリー』Steven Spielberg 'WEST SIDE STORY'
- 1946年12月18日生まれ
- アメリカ・オハイオ州出身
1971年のテレビ映画『激突!』で注目され、以後次々と大ヒット作を連発して世界的なヒットメーカーに。アカデミー賞では1977年の『未知との遭遇』で初の監督賞候補になって以来、今回で8度目のノミネートとなったハリウッドの巨匠だ。同賞では1998年の『プライベート・ライアン』で監督賞、1993年の『シンドラーのリスト』で監督賞と作品賞を受賞。1986年(第59回)にはアーヴィング・サルバーグ記念賞を受賞しており、今回受賞となれば監督賞は3度目となる。
主な監督作『レディ・プレイヤー1』 (2018)
『リンカーン』 (2012)
『シンドラーのリスト』 (1993)
『E.T.』 (1982)