もっと面白いシーンやギャグを入れたい!と熱望する小泉監督と、「待て待て、暴走するな!」と止める守屋プロデューサー。現場は、つねに両者のバトルの場でもあったようだ。しかし、中堅プロデューサーと新人監督が、意見をぶつけ合いながら生まれた『タイヨウのうた』からは、これまでの日本映画とはちがった、偏りのない世界観が伝わってくる。まるで、先生と生徒のような小泉監督と守屋プロデューサーの関係は、お互いの信頼関係が完璧に出来上がっており、見ていてとても心地がよいものだった。
若手監督を育てる!
そんな熱意を持った映画人が、これからも増えていくことに期待していきたい。
『タイヨウのうた』は6月17日より絶賛公開中
取材・文・写真:FLIXムービーサイト |