ラスベガスをぶっつぶせ (2008):映画短評
ラスベガスをぶっつぶせ (2008)たっぷり楽しませてくれるが、今ならやらないことがいくつか
実はかなり創作が入っていると指摘される原作を、さらに娯楽色たっぷりに映画化。エリート大学生が頭の良さを利用してベガスで荒稼ぎするという物語で、主役に純真さと良い人オーラがあふれるジム・スタージェスをキャストしたのは効果的だった。ハーバードに入学できる頭はあるもののお金はない彼が、学費稼ぎのためにこのグループに入るというのが、彼だと非常に説得力があるのである。ただし、このキャラクターのベースになっているのはジェフ・マーで、つまりアジア人。今こんな配役をやったらホワイトウォッシングで大バッシングされる。「#MeToo」で干されたケビン・スペイシーも出るし、その意味では古くなってしまったと言える。
この短評にはネタバレを含んでいます