ウォッチメン (2009):映画短評
ウォッチメン (2009)'09年の名作が現在の状況を連想させる
原作コミックは1986-87刊行の名作、その映画化作である本作は2009年製作の名作だが、2020年4月現在の世界を取り巻く状況の中で見直すと、起こる出来事が現状を連想させて驚かされる。そして、あるスーパーヒーローが火星で創造する建造物の形状に、戦慄せずにはいられない。しかも世界各地のニュースを見る限り、現時点での人間たちの行動は、ボーイスカウトの心を持つナイトオウルの思いを裏切るだけでなく、卓越した叡智の人であるオジマンディアスの予測をすら超える惨状なのではないか。
ちなみに2019年製作のTVシリーズ版はコミックと映画の要素を使って別の物語を描く変奏曲。比べて見るとより面白さが増す。
この短評にはネタバレを含んでいます