ザ・クレイジーズ (1973):映画短評
ザ・クレイジーズ (1973)低予算映画のお手本とも言うべき傑作パニック・ホラー
人間を発狂させる細菌兵器の漏洩事故が発生。町を封鎖して感染被害の拡大を防ごうとする軍隊と、凶暴化して襲いかかる狂人たち、そして町からの脱出を図る住民による三つ巴の壮絶な攻防戦が描かれる。さながら『ゾンビ』のルーツとも呼ぶべきジョージ・A・ロメロ監督の傑作パニック・ホラーが久しぶりにリバイバル公開。この緊迫感にこのリアリズム!大作映画と比べても全く遜色のない面白さは、まさしく低予算インディーズ映画のお手本であろう。エンディングに流れるテーマ曲の作曲を、当時まだ無名だったキャロル・ベイヤー・セイガーとメリッサ・マンチェスターの名コンビが手掛けているのも要注目だ。
この短評にはネタバレを含んでいます