スマイル、アゲイン (2012):映画短評
スマイル、アゲイン (2012)ジェラルド・バトラーの色男ぶりを楽しむべし
落ちぶれたサッカーの元スター選手ジョージが、元妻ステイシーと息子ルイとの絆を取り戻すべく奮闘する。この内容で監督は『幸せのちから』『7つの贈り物』のガブリエレ・ムッチーノとくれば、重めの感動ドラマを予想するが、本作はかなり軽め。
序盤で息子のサッカーチームのコーチを引き受けることになった途端、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ユマ・サーマン、ジュディ・グリアら演じるママたちから次々と言い寄られるジョージ。栄光は過去のものだし職はないし、未練たらたらの元妻は再婚間近。でも、モテモテのジョージに悲壮感はない。むしろ最初から当て馬感満載の元妻の婚約者の方が気の毒だった。
物語は予定調和だが、バトラーのファンならたまらなく楽しい映画。単細胞で自分勝手だが憎めない町の実力者がハマリ役のデニス・クエイドほか、豪華女優陣の無駄遣いを観るのもそれはそれで楽しい。
この短評にはネタバレを含んでいます